社員が語るアルビオン II 未来へつなぐ、「らしさ」の伝承 営業本部 顧問 中村初子

皆さまに支えられ60周年を迎えられましたこと、言葉にならない感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
私が入社した時のアルビオンは、まだ小さく無名の会社でしたが、「夢」だけは全社員が持っていました。それこそ、「日本一、世界一の化粧品メーカーになる」という大きな夢と誇りを抱いて、全国へと飛び立っていったのです。

はじめに学んだのは「誠意誠実」

入社後、一番はじめに教えられたことは、アルビオンの精神とは「誠意誠実」だということ。「誠意」とは真心をもつこと、「誠実」とは、その真心を行動に移すこと。ですから、心を持って行動に表すというのが全ての基本です。お客様に対し、お店様に対し、そして商品に対しても、真心を尽くすこと、その真心と行動とを一致させることが大切だと教えられました。

これは、美容部員だけではなく、アルビオンメンバー全員が大切にしているモットーです。全社員が、自分にできることは何でもしてあげよう、喜んでもらえるのならば何でもしよう、という志を持つこと。そして、その志を受け継ぎ、アルビオンらしい「気働き」として伝承してゆくことが、身体に心に刻み込まれているのです。

初代美容部長 町田智子の想い

「美容部員である前に、まず立派な女性であれ。プライドの持てる、心身立派な女性であれ」
これは、初代美容部長 町田智子の言葉です。美容情報や技術はもちろん、高級品を扱う人間として、品格ある女性となるために必要な作法として、礼儀礼節や所作振る舞い、さらにはお花・お茶、着付けまで厳しく教育を受けました。

なかでも特に繰り返して指導されたのは「挨拶」。「あいさつ」の仕方として、「あ」は“明るく”、「い」は“いつも”、「さ」は“先に”、「つ」は“伝わるように”。出逢いは、挨拶ではじまり、挨拶で終わります。ご挨拶する瞬間は、相手の方に初めてお会いするかけがえのない時間であり、一生の宝物。まずは自分から心を開いて相手に近づくこと、相手の心に想いを届けることが大切です。そして、声にも心が宿りますから、気持ちの良い挨拶ができるまで、声や立ち居振る舞いまでも、何度も何度も繰り返し教えられました。

そして、「誠意誠実」とともに、「手を惜しむな、口を惜しむな、身を惜しむな」と、よく言われたものです。アルビオンの美容部員である限り、自信を持って、愛情を持って商品をご紹介させていただくことはもちろん、お客様の心の中の思いにどれだけ気づくことができるのか、そのために私たちに出来ることは何なのか。お客様の肌に触れる時は、指先まで気持ちを込めて、心を届けること。まさに“気”がとても大切なのだということです。

町田先生の教えは、美容部員のモットーとして毎年まとめられ、やがて25周年を機に、現在の『美容部訓』へと凝縮されてゆきます。それは、会社から言われたことではなく、一つひとつの私たちの歴史の積み重ね、経験の中から生まれてきた、アルビオン美容部員の根っことなるものなのです。

アルビオンの接客とは

商品は何も語ることができない。だからこそ、肌に触れてはじめて語りだします。それをキチンとお伝えして、お客様のキレイのお手伝いをすることが美容部員の仕事。こだわり抜いた“商品”に命をふきこんでゆくのです。そのためには、お客様の肌と会話をしながらお手入れをさせていただくことが大切なのです。

私は必ず、お手入れをさせていただく前には、まず心の中で手をあわせ「させていただきます」とご挨拶し、お手入れの最後には「お手入れさせていただき、ありがとうございます」と感謝しています。

それが、ずっと続けてきた私自身のお手入れの儀式なのです。お客様を愛し、商品を愛しぬくこと。お話させていただくからには、必ずキレイになって、楽しんでいただく。そして、最後には笑顔になってお帰りになっていただくこと。「今日このお店に来て良かった」、「この人に接客してもらって良かった」、「また来よう」と思っていただけることが、今でも私の目標であり喜びです。

これは、実は逆に私が、お客さまから笑顔をいただき、愛をいただき、私自身を満たしていただいていることでもあります。

入社して間もなくのことですが、あるお客様にマッサージのお手入れからファンデーション、口紅とメイクをして差し上げたのです。でも何も反応がなくて、とってもお似合いのキレイなピンク色の口紅にも無表情でいらっしゃる。やがてその方が「すみません、私は目が不自由なので色がわからないんです」と。

それでどうしても、ピンクの柔らかな、優しい色をわかっていただきたくて、咄嗟にスポンジをお客様の手に握っていただいて、「こういう色なんですよ。ピンクはこんなに柔らかくて優しい色なんですよ」とお伝えしたら、「この色が私に似合うんですね」ってすごく喜んでいただけたのです。そのお客様はその後も、何度も足を運んでいただき、眉やチークなど色々とお化粧を楽しんでいただいて…。

この仕事は本当に人に喜んでいただけるんだなと、こんなにも感動していただけるのだなと、新人として壁にぶつかっていた私は、心の底からやりがいや喜びを感じました。その時からですね、私のお守りがピンク色になったのは。

世界にたった一つの大切なお肌に触れさせていただくのですから、指の先まで想いをこめて、お肌と会話をしながら一生懸命お手入れさせていただています。

「アルビオンらしさ」とは

アルビオンらしさである「気働き」にマニュアルはありません。自分で感じて動くこと。会社からいわれたことではない、働きながら経験によって自然と生まれてきたものが、脈々と引き継がれ、やがて「気働き」という言葉で表現されていったのです。

全てはめぐり合い、一期一会ですから、心と心が接する思いやりが大切。誠意誠実に、誰よりも早く察して気づいて動く “目配り・気配り・心配(こころくば)り”をつくすこと、それが「気働き」という言葉に集約され、「アルビオンらしさ」となっていったのだと思います。

自分に出来ることを一生懸命にすること、相手と同じ目線に立って、一緒に考えること、キレイにして差し上げること。学ぶことが今でもたくさんあります。

アルビオンはこれまで、お客様に、お店様に、育てていただいた会社です。ですから、今は「感謝」の二文字しか思い浮かびません。 ぜひご愛用者の皆さまには、ご自身の肌をこよなく愛していただき、自信を持って輝き続けて、いつまでもステキな女性でいていただきたいと思いますし、初めての方には、ぜひアルビオンの商品を五感で存分に感じて、心ゆくまで味わってみていただきたい。私たちも、そんな想いでお手入れをさせていただきます。

どうぞこれからのアルビオンも、宜しくお願いいたします。

営業本部 顧問 中村初子

美容部員として入社後、初代美容部長の直轄である美容指導室に所属。教育部や百貨店部を経て、美容部長そして執行役員を歴任し、現在も顧問として第一線を走る。ただ触れるのではない、“心に触れる”至福のマッサージは、お客様へ向けたいわば愛のこもったラブレター。

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